★パワーコンディショナー(パワコン)とは?
パワーコンディショナー(Power Conditioner)は、
略してパワコンと呼ばれます。
その最も重要な役割は、太陽光パネルが発電した直流の電気を、
家庭で使える交流の電気に変換することです。
太陽光パネルは、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換しますが、
その電気は直流のままでは一般家庭のコンセントや家電製品では使えません。
また、電力会社の送電網に送る(売電する)こともできません。
そこで、パワコンが直流から交流への変換を行い、
家庭内で電力を利用できるようにしたり、
余剰電力を売電したりすることを可能にしているのです。
★パワコンの主要な役割と機能
単に直流を交流に変換するだけでなく、パワコンには
太陽光発電システムを効率的かつ安全に運用するための
様々な機能が搭載されています。
◆DC/AC変換機能(電力変換)
太陽光パネルで発電された直流電力を、
家庭で利用可能な交流電力に変換します。
これがパワコンの最も基本的な機能です。
◆最大電力点追従制御(MPPT:Maximum Power Point Tracking)
太陽光パネルの発電量は、日射量やパネルの温度、
影の影響などによって常に変動しています。
MPPT機能は、その時々の条件で太陽光パネルが
最も効率良く発電できる点(最大電力点)を常に探し出し、
最大限の電力を引き出すように制御します。
これにより、システムの発電効率を最大化します。
◆系統連系機能と保護機能
パワコンは、発電した電力を電力会社の送電網(系統)に接続(連系)するために必要な機能を持っています。
・逆潮流(売電)
自家消費しきれない余剰電力を電力系統に送り返し、売電できるようにします。
・電圧・周波数安定化
系統の電圧や周波数を常に監視し、安定した状態で電力を供給します。
・系統保護
停電時や電力系統に異常が発生した際に、自動的に系統との接続を遮断し、
感電事故や系統への悪影響を防ぎます。
◆自立運転機能(特定負荷型の場合)
停電時でも、太陽光発電システムで発電した電気を、
特定のコンセントから使用できるようにする機能です。
これにより、災害時にも最低限の電力(テレビ、携帯電話充電、照明など)を確保できます。
この機能は、パワコンに専用のコンセントが設けられている「特定負荷型」で利用できます。
◆監視・表示機能
発電量や消費電力、エラー情報などを表示する機能や、
遠隔で発電状況を監視できるモニタリングシステムと
連携する機能を持つものが増えています。
★パワコンの設置場所と種類
パワコンは、その設置場所や機能によっていくつかの種類に分けられます。
◆屋内設置型パワコン
住宅の内部(納戸、洗面所、ガレージなど)に設置されます。
・メリット
雨風や直射日光に直接晒されないため、劣化が遅く、
比較的長持ちしやすい傾向があります。
盗難や外部からの損傷リスクも低い。
・デメリット
設置スペースの確保が必要。運転音が気になる場合がある(静音設計の製品も多い)。
◆屋外設置型パワコン
住宅の外壁や敷地内などに設置されます。
・メリット
屋内の設置スペースを気にしなくて良い。運転音が気になりにくい。
・デメリット
雨風や直射日光に直接晒されるため、屋内に比べ劣化が早い傾向があります。塩害地域では特に注意が必要。
◆単機能パワコン
太陽光パネルで発電した電気を交流に変換する機能に特化した、一般的なパワコンです。
◆ハイブリッドパワコン
太陽光パネルと蓄電池の両方を1台で効率的に制御できるパワコンです。
・メリット
太陽光で発電した電気を、変換ロスを少なくして直接蓄電池に蓄えたり、家庭で使ったりできます。将来的に蓄電池の導入を考えている場合に最適な選択肢です。
・デメリット
単機能型より本体価格が高価になります。
◆マルチストリングパワコン
複数の太陽光パネルの回路(ストリング)を
それぞれ独立してMPPT制御できるパワコンです。
屋根の向きが複数ある場合や、一部に影がかかりやすい場合でも、
それぞれの回路で最大の発電量を引き出すことができます。
★パワコンの寿命と交換の目安
パワコンは電子機器であるため、経年劣化により寿命が来たり、
故障したりすることがあります。
一般的なパワコンの寿命は10年〜15年程度とされており、
メーカー保証期間は通常10年です。
以下のような状況が見られたら、パワコンの交換を検討する時期です。
◆発電量の顕著な低下
同じ日照条件でも、以前と比較して発電量が明らかに低い場合。
・エラーコードの表示
パワコン本体やリモコンにエラーコードが表示され、
動作が停止したり不安定になったりする場合。
・異音、異臭、異常な発熱
運転中に通常と異なる大きな音(ファンの異常音など)がしたり、
焦げ臭い匂いがしたり、触ると異常に熱くなったりする場合。
・メーカー保証期間の終了
故障時の修理費用が高額になるリスクが高まるため、
保証切れのタイミングで交換を検討するケースが多いです。
・FIT制度の買取期間終了(卒FIT)
10年間の固定価格買取期間が終了するタイミングで、
今後の自家消費や蓄電池導入を見据え、
パワコンの交換(特にハイブリッド型への交換)を検討するご家庭が増えています。
パワコンは、太陽光発電システムが最大限に機能するための要となる機器です。
適切な時期に交換・メンテナンスを行うことで、
安定した発電量を維持し、長期的に経済的メリットを享受することができます。
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